雑記

選択的非正規の時代到来?トヨタとZOZOから見る未来予想

日本的雇用に投じられた一石

キカン・コーシです!

先日のトヨタ社社長による「終身雇用は難しい」とする発言のニュースは大変な反響があり、私もそれに関して記事を書きました。

今回はさらにそこから一歩踏み込んで今後の日本における雇用の変化を労働者側の観点から考えていきたいと考えています。

2つの事例

トヨタ社長の発言

2019年5月13日、売上高30兆円超え企業であり誰もが知る日本一の大企業トヨタ社社長豊田章男氏が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面になってきた」と述べました。ちなみにインセンティブとは「やる気を起こさせること」という意味です。この発言の背景にはグローバル化によるコスト競争や急速な技術革新による業界の変化があります。

ZOZOの高時給バイト

2019年5月13日、ZOZOの前沢社長が物流拠点であるZOZOBASEで働くアルバイトを新たに2000人採用するとの発表をしました。また同年6月1日から時給も1000円→1300円(※週4以上勤務の場合という条件有)に引き上げ、さらに業績のいいアルバイトには最大月1万円のボーナス支給という発表をし大きな話題に。ZOZOによるとZOZOBASEのある千葉県の倉庫内作業の平均時給は1068円であり、1300円というのは120%の高水準とのこと。この募集はたった2日で募集定員を上回り募集停止となりました。

これらの事例から

まず、一つ目にあげたトヨタの事例から見えるのは、終身雇用・年功序列制による昇給という日本的雇用に限界が来たのではないかということです。前回書いた記事の内容と被るので軽く触れるだけにしますが、実力主義社会の激しい競争の中で戦う各国の企業ともシェアの奪い合いが発生するのは避けられません。その中で旧来の安定に重きを置いたスタイルでは太刀打ちできないのではないか、という考え。要するにリストラが起こりやすくなるし昇給するのも難しくなるということ。またこれを発言したのが日本最大の企業トヨタであり、これが実行に移されれば他の日本企業も続くだろうと考えられます。

二つ目に挙げたZOZOの事例から見えるのは、非正規でも高い賃金に人は集まるということ。もちろんZOZOは飛ぶ鳥を落とす勢いの成長企業であり、社長の前澤氏のキャラクターも相まって大変に魅力的な企業。そのブランドイメージに多くの人が集まったという面も否めません。しかし各メディアも報道に際して「ZOZOが2000人のバイト募集!」ではなく高時給・時給UPといった文言をこぞって見出しに入れています。

いったんここで脱線しますが、人々はなぜ正社員を目指すのでしょうか?厚生労働省による「平成26年就業形態の多様化に関する総合実績調査」というものがあります。

飛びぬけている項目が二つありますね。

  • より多くの収入を得たいから
  • 正社員の方が雇用が安定しているから

つまり正社員になるメリットはこの二つがメインだと言い換えることができます。

もうここまで読んでくださっている方はお気づきでしょう。トヨタの発言は安定の崩壊ZOZOのバイトは正社員以外の高収入求人という見方をすることができます。つまりこれらの事例のようなことが広まれば、正社員になる必要性がなくなるということではないでしょうか?

今後の日本

重要になってくることは、実際にこれらのことが今後日本において起こるのか?という点になりますが、間違いなく起こると私は考えます。年功序列昇給は今の日本ではまだまだ主流ですが、リストラによるコストカットは既に大企業でも頻繁に行われています。この流れは嫌でも今後の日本に降りかかってくるでしょう。そして年功序列昇給と終身雇用が崩壊すれば、非正規採用の競争とも呼べる現象が起こるのではないでしょうか?業績のいい企業というものはどの時代もあり、その企業は人が欲しい。そのために好待遇の求人を出す。そして正社員が減ればその分の人件費が大きく浮き、非正規に還元されるのでは?という考えです。

そしてここから導き出した私の結論が選択的非正規という新しい考え方。私が考えた造語なんですが、意味は見てのとおりです。好待遇の非正規求人を渡り歩いて生きるという生き方。非正規雇用の割合が増えれば、おそらく社会からのイメージも変わり今とは違うことになるでしょう。その中で自分に合った正社員の求人があれば正社員になってもいいし、ほかにいい企業があればまたそっちにいったりと。欧米の転職観に近いですね。

まとめ

こんな記事を書いておいてあれですが、正直未来のことなんて誰もわかりません。できることは常に予想をしながら日々を過ごすということだけです。それでも敏感にアンテナを張り生きていればきっといいことがあるはず。

キカン・コーシでした!